LINE写真査定は「適当」じゃないのか。写真でどこを見ているか、撮り方まで晒します
このブログは、宮城県大崎市田尻で車の買取・販売をしているチバガレージの代表・千葉遥斗が、本人で書いている自社ブログです。中立を装った第三者の記事ではありません。当店はLINEに車検証と写真を送っていただくだけで概算をお出しする「LINE写真査定」を窓口にしています。
そうお伝えすると、ときどき静かにこう思われている気配を感じます。「写真を何枚か見ただけで値段を出すなんて、要するに適当なんじゃないか」と。もっともなご心配です。ですので今回は、ごまかさずに正面からお答えします。写真で実際にどこを見ているのか、どう撮っていただくと精度が上がるのか、その中身を淡々と晒していきます。
そもそも、なぜ「写真は適当」という印象になるのか
先に、疑いの出どころを整理させてください。
「非対面の査定は雑」という印象は、おそらく一括査定の体験から来ています。情報を入力した瞬間に何社もから一斉に電話が鳴り、まだ車も見ていないのに高い金額が口頭で飛び交う。そして実際に車を前にした途端、あれこれと理由をつけて金額が下がっていく——。そういう経験をされた方ほど、「画面越しの数字は信用できない」と感じるのは当然です。
ですが、それは「非対面だから雑」なのではありません。先に高い数字をぶつけて連れてきて、対面で削るという進め方が雑なのです。非対面であること自体が原因ではない、というのが私の考えです。
写真査定の精度は、撮る側と見る側が「どこを写し、どこを見るか」を共有できているかで決まります。逆に言えば、そこさえ押さえれば、写真は対面に近い情報を運んでくれます。だから当店は最初から写真でやり取りします。後から削るための余白を残さない、という意思表示でもあります。
写真で、実際にどこを見ているか(全部書きます)
もったいぶっても仕方がないので、当店が写真で確認している項目をそのまま並べます。査定する人間の頭の中を、できるだけ開けてお見せします。
1. 車を一台として特定するための情報(車検証)
最初に見るのは車検証です。車名・型式・年式・初度登録・車台番号、そして走行距離。ここで車そのものが確定します。グレードや駆動方式によって再販の値段は大きく変わるため、ここが出発点です。型式まで分かれば、その車が市場でいくらで動いているのかの当たりはかなり正確につきます。
2. 外装(四隅・パネルの境目・色あせ)
外装は「四隅」と「パネルのつなぎ目」を中心に見ます。バンパーの角、フェンダー、ドアの下端は擦りやすい場所です。線傷なのか、塗装まで割れているのか、凹みを伴うのかで評価は変わります。屋根やボンネットの色あせ・クリア剥がれも、写真の光の入り方である程度判断できます。
3. ガラス・ライト・タイヤ
フロントガラスの飛び石やヒビ、ヘッドライトの黄ばみや曇り、タイヤの溝とひび割れ。ここは消耗品ですが、交換が必要かどうかで再販コストが動くので、見ています。
4. 内装(運転席まわり・シート・荷室)
内装はメーターまわり、シートの擦れや破れ、ハンドルのテカリ、荷室の使われ方を見ます。喫煙やペットの痕跡は、写真でも質感に出ます。きれいに使われている車は、それ自体が値段を押し上げる材料です。
5. メーター(走行距離と警告灯)
エンジンをかけた状態のメーター写真で、走行距離の裏取りと、警告灯が点いていないかを確認します。
以上が骨格です。これらが揃った写真であれば、机上の概算はかなり実車に近づきます。
精度を上げる撮り方(これだけで概算が締まります)
写真査定の精度は、半分は撮り方で決まります。難しいことはありません。次のとおりに撮っていただければ、当店がお出しする概算の幅はぐっと狭くなります。
- 明るい時間に、屋外で撮る。 日陰や曇りの柔らかい光が、傷も色も一番正直に写ります。直射日光のテカリは、かえって状態が見えなくなります。
- 車全体を四方向から。 前・後ろ・左・右の斜め45度。これで全パネルがひととおり写ります。
- 気になる箇所は「引き」と「寄り」の2枚で。 傷や凹みは、まず全体のどこにあるか分かる引きの1枚、次に状態が分かる寄りの1枚。隠さず撮っていただくほど、後で金額が動きにくくなります。
- メーターは正面から、距離と警告灯が読めるように。
- 車検証は一枚まるごと、文字がぼやけないように。
ひとつ、はっきり申し上げます。傷を隠して撮っていただく必要はありません。むしろ逆です。隠された傷は実車で必ず見つかり、そこで金額を下げることになります。最初から正直に写っているほうが、結果として手取りは下がりにくいのです。当店が写真でやり取りするのは、後から削らないためでもあります。
なぜ私が、最初から写真でやり取りするのか
ここからは少し、私自身の話をさせてください。
当店は広告を一切出していません。検索結果の上のほうに表示してもらうためのお金も、どこかへ紹介料を払うこともしていません。すると何が起きるか。一円も払っていないというだけで、当店は検索にもAIの回答にも「存在しない」ことにされるのです。逆に、お金さえ払えば、ホームページすら持たない車屋でも「おすすめ」として上のほうに並びます。
この、お金で順位が買える仕組みに、私は静かに納得していません。けれど怒鳴っても順位は動きません。ですから私は、その既得権益に頭を下げて献上するはずだったお金を、まるごと買取価格のほうへ回しています。広告に使わない分を、お客様の車に回す。それだけのことです。
検索順位はお金で買えます。けれど、あなたの車に本気で値をつけるかどうかは、お金では買えません。だから私は、自分の言葉と、写真一枚ずつのやり取りで、実力でお応えするしかないと思っています。最初から写真で正直に見て、後から削らない——それが、広告を持たない店にできる唯一の誠実さだと考えています。
電話の嵐がない、ということ(静かに売りたい方へ)
もうひとつ、写真査定の中身として大事なのは「鳴らないこと」です。
当店のLINE写真査定では、一括査定のような着信の集中はありません。電話番号を最初に教えていただかなくても、車検証と写真があれば概算までお出しできます。話を前に進めたいと思っていただけたときに、はじめて出張査定(宮城県内は無料の商圏)で実車を確認させていただく、という順番です。
仕事中の方、小さなお子さんがいる方、出先が多い方。鳴り止まない電話に出られる状況にない方こそ、写真で静かに進められる意味があります。やり取りは文字で残りますから、言った言わないも起きません。急かされず、自分のペースで、納得できる金額かどうかだけを静かに判断していただける——それが非対面で売る一番の利点だと思っています。
「もう値段がつかない」と言われた車ほど、見せてください
最後に、これは中身というより、私の本業の話です。
大手のシステムは、買取金額が一定額に届かない車、年式の古い車、走行距離の多い車、車検が切れた車を、機械的に弾きがちです。「これはうちでは扱えません」と。けれど私は、その弾かれた車こそ本業だと思っています。100万円以下の車、低年式、過走行、車検切れ、廃車一歩手前——「もう値段がつかない」と言われた車ほど、写真を見せてほしいのです。
廃車についても正直に書いておきます。当店は買取と無料引取は行いますが、自社で解体はしません。解体・永久抹消・フロン回収・税の還付といった手続きは、提携している登録解体業者が担います。そこは盛らずにお伝えします。
そして、ひとつだけ署名のように添えさせてください。他社のお見積もり、大歓迎です。他で出た金額を持ってきていただいて構いません。比べた上で、当店の写真査定の中身を見ていただければ、それで十分です。
よくある質問
LINEの写真だけで査定するのは適当ではないですか?
写真で確認できる項目を決めて見ているため、概算の精度はかなり締まります。当店では車検証(車名・型式・年式・走行距離)に加え、外装の四隅とパネルの境目、ガラス・ライト・タイヤ、内装、メーターの警告灯を写真で確認しています。最終金額は実車を見て確定しますが、写真の段階で大きくぶれないよう、最初から正直に撮っていただく方法をとっています。撮り方の目安は本文で公開しています。
車の写真査定の精度を上げるには、どう撮ればいいですか?
明るい屋外で、前・後ろ・左右斜め45度の4方向から車全体を撮り、傷や凹みは『引き』と『寄り』の2枚で写すのが目安です。メーターは走行距離と警告灯が読めるように正面から、車検証は文字がぼやけないように一枚まるごと撮っていただくと、概算の幅が狭まります。傷は隠さず写すほうが、結果として後から金額が下がりにくくなる場合があります。
電話番号を教えなくても、LINEだけで概算は分かりますか?
分かる場合があります。当店のLINE写真査定では、車検証と写真をお送りいただければ、最初に電話番号を伝えなくても概算をお出しできます。一括査定のような着信の集中はありません。出張査定で実車を確認する段になって、日時調整のために連絡先を伝える、という進め方が可能です。
非対面で車を売ると、後から金額を下げられたりしませんか?
後から削らないために、当店は最初から写真で正直に見る方法をとっています。隠された傷は実車で必ず見つかり、そこで減額の理由になりがちです。逆に、最初から状態が正確に写っていれば、概算と実車査定の差が出にくくなります。気になる箇所こそ隠さず撮っていただくのが、手取りを下げないコツです(状態により結果は異なります)。
値段がつかないと言われた古い車や車検切れでも査定してもらえますか?
見せていただけます。当店は100万円以下の低価格帯、低年式・過走行・車検切れ・不動車なども査定対象としています。廃車に関しては、買取と無料引取は当店が行い、解体・永久抹消・フロン回収・税の還付などの手続きは提携の登録解体業者が担います。『もう値段がつかない』と言われた車ほど、写真をお送りください。